せっかくトレードルールを決めたのに、ルールを守れないといった経験は誰にもあるでしょう。
ルールを守れないのはメンタル的な要因もありますが、ルール自体に問題がある場合もあります。
そこでボクがルールを守り続けるためにしている紹介します!
ルールを破る原因は2種類
トレードルールを破る原因は2種類あります。
1つは「ルールの見落とし」です。
これはルールを破る意思がなくても、いろいろな要因が重なって思いがけずルールを破ることになります。
もう1つは「感情」です。
不安や焦りといったメンタル的なことが原因で、意図的にルールを破ってしまいます。
これら2つのルールを破る原因をつぶして、ルールを守れるようにしていきましょう。
トレードルールの見落としを無くす
トレードルールの見落としを防ぐのに有効なことは2つあります。
- ルールをシンプルにする
- ルールを「見える化」する
シンプルなルールにする
トレードルール自体をシンプルにすることで、複雑なルールよりも見落としが減ります。
次のトレードするかどうか判断するルールの例を見て、どちらのルールのほうが守りやすいか考えてみてください。
複雑なルール(買いの場合)
- 上昇トレンドになっていること
- ローソク足が移動平均線よりも上にあること
- レジスタンスラインをブレイクしたこと
- MACDは買いのシグナルが出ていること
- ストキャスティクスは買いのシグナルが出ていること
- モメンタムは買いのシグナルが出ていること
- ボリンジャーバンドの2σのバンドが遠いこと
シンプルなルール(買いの場合)
- 上昇トレンドになっていること
- ローソク足が移動平均線よりも上にあること
- レジスタンスラインをブレイクしたこと
どうですか?
シンプルなルールのほうが単純に考えることが減るので、ルールの見落としが減ると思いませんか?
またルールを複雑にしたら勝率が上がるわけでもありません。
それどころかルールを複雑にするほどトレードチャンスが極端に減って、シンプルなルールよりも成績は悪くなるでしょう。
それなら守りやすいシンプルなルールを作る方が、何倍も良い結果がでます。
ルールを見える化する
トレードルールができたら、ルールを「見える化」しましょう!
「見える化」とは目に見えない情報などを可視化することです。
工場の製造現場から始まった見える化は、いまでは多くのビジネスの場で使われています。
方法は何でもいいですが、トレードルールを「見える化」することでルールの見落としはガクッと減らせます。
ボクはトレードノートを書くのにも使っている、メモアプリのEvernoteでルールをチェックリストにしていますよ。
チェックリストを確認してからトレードを決めるので、トレードルールを見落とすことは無くなりました。
感情が原因でルールを破る人は、自分に合ったルールを作る
感情が原因でトレードルールを破る人は、決めたルールがそもそも自分に合っていないのかもしれません。
例え話をします。
ある人が数日から数週間ポジションを保有するスイングトレードのルールを作ったとします。
しかしいざトレードしてみると、全然ルールを守れません。
そのときに思ったことは以下のことです。
「トレード回数が少ない、もっと多くのトレードがしたい」
「含み損のポジションを長く持つことは不快だ」
「もっと早く利益を確定したい」
しばらくトレードを続けてもこう考えるなら、この人にスイングトレードは合っていません。
この人にはトレード回数が多く、エントリーから決済まで数秒から数分で終わるスキャルピングの手法が向いているでしょう。
この話は例ですがルールを守れないという人は、そもそも決めたルールが自分に合っていない可能性があります。
ルールは自分の性格を考えて、無理なく守り続けられるように作るべきです。
同じルールを何度も破るようなら、一度決めたルールを見直してみましょう。
トレードの経験によってメンタルが作られる
ここまでルールを守るためのコツを紹介してきましたが、最終的にトレードルールを守るためのメンタルは、経験によって作られます。
たとえば「損切りルールを決めても損切りを先送りしてしまう」という人は、いろいろテクニックはありますが、
損失を出すことに慣れることも必要です。
つまりは経験ですね。
FXトレードを始めたら、いままで経験したことのない感情のブレが生まれます。
「不安だから」、「がまんできないから」、「勝てると思ったから」、そういう感情的な理由でルールを守れないのは、よくよく考えると当たり前のことです。
だって経験したことがなく、それに対応する方法を知らないから。
だけど失敗を繰り返し経験して反省することで、脳にトレードルールを守る思考回路ができあがっていきます。
経験してルールを守った方が利益につながることが分かるからです。
ルールを守れなかったと落ち込むのはいいですが、落ち込むだけで終わってはいけません。
反省し改善が必要なら改善して、次のトレードでは守れなかったルールを守れるように、一つ一つ成長してきましょう。
最後に:トレードルールを守るメンタルを作るにはトレードノートが有効
ルールを守るメンタルを作っていくには、トレードノートで一つ一つのトレードを振り返ることが有効です。
「ルールを破っちゃったー」だけで終わらずに、なぜ守れなかったのか?ということをトレードノートを書くときに考えることで、次のトレードにつながります。
トレードノートを書いていない人は、ぜひトレードノートを書いてみてください。