FXに限らずトレード、投資をするなら絶対にオススメされるメンタル本「ゾーン」。
ゾーンには2002年に出版された「ゾーン「勝つ」相場心理学入門」(以下「ゾーン」と呼称)と、2017年に出版された「ゾーン 最終章」の2冊があります。
2冊の違いは何なのか?
今回は「ゾーン」と「ゾーン 最終章」の違いを紹介します。
2冊とも伝えたいことは同じ!
「ゾーン」と「ゾーン 最終章」はどちらもマーク・ダグラスが著者で、著者が伝えようとしている内容は同じです。
2冊とも相場の3つの事実を真の意味で受け入れることが大切だと言っています。
相場の3つの事実とは「ゾーン」の一番最初の章「はじめに」で言われていて、それは「利益を出すために次に何が起こりそうか知る必要はないこと」「何事も起こり得ること」「どの瞬間も唯一であること」の3つです。
今はまだ困惑するかもしれないが、本書から以下にまとめたことを信念として身に着けてほしい。
①利益を出すために次に何が起こりそうか知る必要はない、②何事も起こり得る、③どの瞬間も唯一のものである-すなわちどの優位性の結果も唯一無二の経験である-。
引用元:ゾーン「勝つ」相場心理学入門 p15
あとに書かれていることは、この3つが重要な理由と受け入れ方を説明しているだけです。
「ゾーン」と「ゾーン 最終章」2冊の違いは2つ
内容が同じ2冊の本の違いは大きく2つです。
それは「内容量の違い」と「分かりやすさ」です。
「ゾーン」のほうがページ数が少なく早く読み終わる
「ゾーン」と「ゾーン 最終章」のページ数を比較すると、「ゾーン」のほうがページ数が少なく、早く読み終わります。
- 「ゾーン「勝つ」相場心理学入門」ページ数:334ページ
- 「ゾーン 最終章」ページ数:553ページ
「ゾーン 最終章」のほうは、著者マーク・ダグラスの妻が加筆構成した章もあってページ数が多くなり、読み終わるのに時間がかかるのが難点です。
分かりやすいのは「ゾーン 最終章」
ページ数が多く読み終わるのに時間がかかりますが、読んで分かりやすいのは「ゾーン 最終章」です!
「ゾーン」は回りくどい表現が多くて、分かりにくい部分が多くあります。
分かりにくくなっている理由は、伝えたいことが分かりやすいようにたとえ話が多いのですが、そのたとえ話自体が分かりにくかったり、「フォース」といったなじみのない単語が出てくるからだと思います。(翻訳も悪いのかもしれません)
読んでいると難解な哲学書を読んでいるような気分になって、一読して書いてあることの全てを理解するのは難しいでしょう。
反対に「ゾーン 最終章」は「ゾーン」より15年後に出版されたからか、断然わかりやすくなっています!
回りくどい表現は簡易な表現になって読みやすく、前著のときに分かりにくかったたとえ話が減って、著者の実体験や妻、友人の話などの具体的な話をからめて内容を伝えようとしています。
まとめ:まずは「ゾーン 最終章」から先に読むのがオススメ
2冊の大きな違いは「内容量の違い」と「分かりやすさ」だと説明してきました。
では、読むならどちらを読んだ方がいいのか?
ボクはまずは「ゾーン 最終章」を読むことをおススメします!
「ゾーン 最終章」のほうがページ数が多く読むのに時間がかかりますが、それ以上に読んで内容が理解しやすいからです。
「ゾーン 最終章」読んだあとに、興味があるなら前著の「ゾーン」も読んでみるといいでしょう。