「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んでデイトレードでは成功しないと思った話

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書評

有名な株式トレーダーcisしす(読みやすさのため敬称は省略)の、「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」という本を読みました。

読んだ感想としては自分とのあまりの違いから「デイトレードでは成功できなかな……」と思いました。

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cis(しす)とは

cisという人物を知らない人のために簡単に説明すると、2000年に300万円で株式トレードを始めて、一時は大きく負けながらも現在は230億円の資産を持つ個人トレーダーです。

cisは株でボクはFXとメインでトレードする物は違いますが、トレーダーとしてはるか高みにいる彼から、何か新しいことが知れるかもしれないと思って、この本を読みました。

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」はこんな本

この本は一言でいうとcisという株式トレーダーの自伝です。勝てるようになるための具体的な論理や手法が書かれているわけではありません。

書かれている多くはこの本以外の投資、トレードに関する本を数冊読めば同じようなことが書かれています(ナンピンは最悪、目先の利確をしていては勝てない、など)。

なので、昔からcisを知ってる人、cisという人間に興味のある人にはネタ的な意味で楽しめると思います。

そうではない人、「cisの自伝として楽しめず、新しいことが書かれていないなら読む価値はないのか?」と聞かれたら、ボクとしては決してそんなことはありませんでした。

 

この本の一番の価値はcisという億を稼ぐ本物の現役トレーダーが書いた本だということだと思います。

昔の偉人のように存在していない人ではなく現在でもトレードを続けていて、よく分からない海外トレーダーではなく日本人トレーダーであり、怪しい情報商材よりもその言葉には真実性があります。(なによりこの本は怪しい情報商材よりも安い。笑)

本物の日本人億トレーダーが実際にどう考えてどう行動し、どうやって勝ってきたかを知れる貴重な本です。

自分はデイトレードでは勝てないと思った話

本を読んで「自分はデイトレードでは成功しないかな」と思ったのですが、そう思った理由が本で書かれている「ジェイコム株誤発注事件」のエピソードです。

当時この事件はニュースにもなりました。

ジェイコム株大量誤発注事件(ジェイコムかぶたいりょうごはっちゅうじけん)とは、2005年12月8日、新規上場したジェイコム(現・ライク)の株式の取引をめぐり、みずほ証券(旧法人)が誤注文し、株式市場を混乱させた事件。俗にジェイコムショックとも呼ぶ。

出典: ジェイコム株大量誤発注事件-Wikipedia

 

cisがジェイコム株が異常に売られていることを知り、大量誤発注だと確信して実際にトレードを実行したのは20秒ほどだったと言っています。

ビッグチャンスがきた。そう思った。

とりあえずありったけ買ってみようと決めた。

このあいだにかかった時間は約20秒。

引用元:cis著 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学p46、47

仮にボクが同じ状況だったらどうしていたか?そう考えたときに同じように動けたとは思えません。

ボクは良くも悪くもマイペースで突発的なことにはすぐに反応できない人間です。

判断材料を集めて考えて、答えを出さないと動けない。しかもこの時のようなイレギュラーな事態はリスクを大きく見て、結局は何もしなかったと思います。

 

対してcisは誤発注が事実だと確信したら反射的に全力買いし、このトレードで6億円の利益を得ています(しかも10分で)。

デイトレードには素早く行動できる反射神経と決断力、相場に張り付いていられる集中力が必要です。

残念ながらボクにはこういった能力はありません。それが分かっただけでも大きな収穫しゅうかくでした。

ボクにはボクに合ったやり方があるはずなので、それを見つけていこうと思います。

まとめ:本当に稼いでいるトレーダーはどういう人間なのか知れる本

書かれていることはシンプルなことですが、本物の億トレーダーだからこその言葉には参考になったこと、知っていても実際にはできていなかったことが再認識できました。

本当に稼いでいるトレーダーとはどういう人間なのか?

億トレーダーの精神構造を知りたいと思う人は、読んで損のない本だと思います。