損切りは経費!考え方を変えて損切りの苦痛を楽にする方法

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心理(Mind)

損切りが苦痛だと感じる理由は、それがお金を失う「損失」という考えだからです。

そんな人は損切りは「損失」でなく「経費」と考え方を変えて、損切りをネガティブなことからポジティブなことへと意識を変えましょう。

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考え方を変えるにはフレーミング効果を利用する

同じ内容でも表現方法が違うだけで受ける印象が変わることを、行動経済学でフレーミング効果といいます。

例えば次の質問で、あなたはどちらを選ぶか考えてください。

あなたは手術を受けないと死にます。どちらの手術を受けますか?

A:100人中10人が失敗する手術

B:成功確率90%の手術

選びましたか?

おそらくBを選んだ人のほうが多いはずです。

これは「10人が失敗した」というAのネガティブな表現よりも、「90%が成功した」というBのポジティブな表現のほうが印象が良いからです。

しかし、よくよく考えると質問AとBはどちらも同じことを聞かれています。

 

もう1つ例を上げます。

FXトレードの手法で次のどちらが優れていると思いますか?

A:5回トレードして1勝4分けの手法

B:5回トレードして無敗の手法

手法Aと手法Bを比べて、Bのほうがスゴイと思いませんか?

なんたって手法Aは5回トレードして1勝だけなのにたいして、手法Bは5回トレードして無敗ですから。

だけどよく考えれば手法Aだって無敗です。

この問いかけだけでは本当に手法Bのほうが優れているかは分かりません。

もしかしたら手法Bは0勝5分けの手法かもしれません。

なのに直感的に手法Bのほうが優れていると感じた理由は、無敗であるというポジティブなことが強調されているからです。

2つ目の例は少しダマしっぽいかもしれせんが、このように同じ内容でも表現方法が違えば受ける印象は大きく変えられます。

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損失(ネガティブ)⇒経費(ポジティブ)に置き換える

損切り=損失と考えている人が多いでしょう。

「損失」という言葉は、それだけで嫌な気分になるネガティブな言葉です。

これでは負けトレードになるたびにお金を失う苦痛を味わうことになり、損切りすることをためらう原因になります。

 

そんな損切りにたいして受けるネガティブな印象を、フレーミング効果を利用してポジティブなものに変えましょう。

具体的にはトレードで失うお金を「損失」というネガティブな言葉ではなく、

「経費」というポジティブな言葉に置き換えるのです。

経費
・・・利益を生み出すために必要な費用

同じお金を失うという結果でも、ただ失うだけの「損失」ではなく、利益を生むために必要な費用=「経費」だと考えることで、損切りにたいしてポジティブな印象を持てます。

損切りを利益を生むために必要なことと定義すれば、損切りすることに苦痛を感じなくなるでしょう。

損切りをためらっていたら、それは「経費」ではなく本当に「損失」になってしまいます。

経費としての損切りor損失としての損切り

注文を入れる前に決めていた価格で損切りすることは「経費」です。

なぜならそれは利益を生む勝ちトレードをつかむために必要な費用だからです。

トレードはリピート系注文などの例外を除いて、全勝することはできません。

勝ちトレードをつかむためには、勝てることが確実でなくてもトレードをする必要があります。

なので負けトレードで失うお金は、勝ちトレードで得られるお金よりも小さくするのが基本です。

 

逆に注文を入れる前に決めていた損切りを守らない、もしくは始めから損切り注文を入れていない状態で実行した損切りは「損失」です。

そうした状態でやる損切りは含み損に耐えられなくなったからであり、そのときの損切額は勝ちトレードの利益を上回ります。

仮に±0もしくは微損で決済できたとしても、含み損のポジションが邪魔でエントリーできなかったトレードがあるでしょうから、やはりそれは「損失」ということになります。

最後に:トレードノートでも損失ではなく経費と書く

表現方法を変えれば、受ける印象は大きく変わります。

損切りは利益を生み出すために必要なことと再定義して、損切りを楽にできるようになりましょう。

ボクも普段から考え方は当然ですが、トレードノートで負けトレードを記録するときも、「損失」ではなく「経費」という表現を使って記録しています。