FXトレードに数学は必要か?
そういう質問されたら「計算は必要ないが、数学的な考え方は必要」と答えます。
その理由を数学嫌いが説明します。
FXトレードで使う計算は算数
FXトレードでは計算が必要なときがありますが、それは小学校レベルの算数ができれば十分です。
ポジションサイズの計算
FXトレードで一番計算が必要なときは、トレードのポジションサイズを決めるときです。
トレードごとにポジションサイズの基準がバラバラだと、勝ちトレードの利益が小さく、負けトレードは損失が大きいという事態が起こります。
ポジションサイズの計算に関しては別記事を上げているので参考にしてください。
ポジションサイズの計算は小学校で習う四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)ができれば十分です。
ポジションサイズを計算するのにxやyといった、意味不明な記号を使う数学的知識は必要ありません。
複利計算とロスカットの計算
FXトレードで他に計算を使う場面といえば、複利計算とロスカットの計算でしょう。
ロスカットの計算についても、小学校レベルの計算で十分できます。
使用しているFX口座によっては、数値を入力するだけで強制ロスカットのレート計算してくれるツールもあります。
複利計算に関しては少し複雑な計算が必要ですが、心配する必要はありません。
ロスカットの計算と同じように、検索すれば数値を入力するだけで自動で計算してくれるツールが出てきます。
複利計算に関してはこちらのサイトが使い勝手が良さそうだったので、リンクを貼っておきます。
以上のようにFXトレードは算数ができれば十分であり、複雑な計算が必要でも検索すれば自動で計算してくれるツールが多数あります。
FXは数学の計算ができないと無理だったなら、ボクはFXを始めることも今まで続けることもなかったでしょう。
数学的な考え方は必要
FXトレードに数学のような複雑な計算は必要ありませんが、数学的、特に統計学的な考え方は必要だと感じています。
トレードスキルを上げるには、過去のチャートを使ったバックテストや、自分のトレードを見直すといった作業が必要です。
その作業にはデータを集めて分析するという統計学の考え方を使います。
例えばあなたはデイトレーダーで、手法Aで50回トレードして勝率が30%だとします。
利益と損失のバランスにもよりますが、勝率30%ではあまり良い手法とはいえないでしょう。
しかし50回のトレードのデータを分析したら、ある時間帯にエントリーしたトレードの勝率が60%あることが分かりました。
それが分かれば手法Aに「ある時間帯にシグナルが発生したときのみエントリーする」とルールを追加すれば、利益を生み出す素晴らしい手法に変わります。
これはあくまで例ですがFXトレードは集めたデータを分析して、分析して出した答えを次のトレードに反映して、またデータが集まったら分析するという作業を繰り返すことで手法が洗練されてトレードスキルが向上します。
データを集めて分析すること自体に難しい数式は使いませんが、データを分析して答えを出すときに統計学の思考法ができないといけません。
統計学を勉強するなら「統計学が最強の学問である」という本がとても分かりやすくて良かったです。
計算式をほとんど使わずに統計学的な思考法を解説されているので、数学に拒否感のある人でも読みやすいと思います。
実際に学生時代に数学が大の苦手だったボクも、数式は全然わかりませんでしたが統計学の考え方はなんとなく理解できました。
最後に
FXトレードには難しい数学の知識は必要はありませんが、統計学的な考え方ができるようになっておいた方がいいでしょう。
そういった考え方をするのが難しいという人でも、FXを続けるなら必要になります。
なので苦手でもFXをやりたいのなら、そういった考え方ができるように少しづつ勉強していきましょう。