ポジションサイズは、FXトレードの成績に大きく影響します。
ポジションサイズがトレードごとに違うとpips損益は同じでも、勝ちトレードでは利益が少なく、負けトレードでは損失が大きいといったことが起こります。
そんなことを防ぐために、ボクが実際に使っているポジションサイズの計算方法を紹介します。
ポジションサイズの計算に必要なもの
ポジションサイズの計算に必要なのは許容損失額と損切り幅です。
許容損失額の計算
許容損失額は口座資金にたいして「いくらまでの損失なら許せるか?」という額です。
許容損失額に関してはこちらの記事にまとめています。
ここでは一般的なこととして、許容損失額は口座資金の2%とするルールを使います。
例に出すと口座資金が100万円とします。
100万円の2%を許容損失額とするので、
1,000,000×2%=20,000なので、許容損失額は20,000円となります。
損切り幅の計算
損切り幅は建値から損切り価格を引いた数値です。
例に出すとドル/円を100.00円で買ったとして、逆指値(損切り価格)を99.50円とします。
100.00(建値)-99.50(損切り価格)=0.5なので、損切幅は0.5(pipsに直すと50pips)となります。
ポジションサイズを計算
通貨ペアに円が入っている場合
許容損失額と損切り幅が分かればポジションサイズは計算できます。
例としてドル円を100.00円で買って、99.50円に達したら損切りするとします。
許容損失額が1,000,000×2%=20,000円
損切り幅が100.00(建値)-99.50(損切り価格)=0.5(50pips)
となります。
ポジションサイズを求めるときは、許容損失額÷損切り幅で求められるので、
20,000÷0.5=40,000となります。
なのでこのときのポジションサイズは40,000通貨だと求められました。
しかし通貨ペアに円の入っていないユーロ/ドルなどの通貨ペアだと、少し計算方法が違います。
通貨ペアに円が入っていない場合
許容損失額と損切り幅の計算は同じです。
しかし通貨ペアに円が入っていない場合は、損切り幅に通貨ペア右側のクロス円のレートを掛ける必要があります。
ユーロ/ドルを1.15000で買って、1.14500に達したら損切りするとします。
許容損失額は20,000円とします。
損切り幅が1.15000(建値)-1.14500(損切り価格)=0.005(50pips)となります。
このままドル/円のときと同じように計算したら
20,000÷0.005=400万通貨と意味不明な計算結果になります。
なので損切り幅の0.005にクロス円のレートを掛けます。
トレードする通貨ペア右側のクロス円のレートを掛けるので、ユーロ/ドルの場合はドル/円のレートを掛けます。
このときのドル/円のレートを110円とします。
0.005(損切り幅)×110(ドル円のレート)=0.55となりました。
あとは許容損失額を0.55で割ればポジションサイズが分かります。
20,000÷0.55=36,363(小数点以下は切り捨て)
これでこのときのトレードのポジションサイズは36,363通貨だと求められました。
=許容損失額÷(損切り幅×通貨ペア右側のクロス円のレート)
まとめ:適切なポジションサイジングは脱初心者の第一歩
通貨ペアに円が入っている場合と入っていない場合の、ポジションサイズの計算方法について説明してきました。
適切なポジションサイズが計算できれば、1回1回のトレードの損失額を一定にできるので、不意に大きな損失を出すことがなくなります。
ポジションの取り過ぎはボクと同じ失敗をすることになるので、絶対にやめましょう。