トレードで一番重要なのは心理(メンタル)ではなく資金管理?そう考える理由

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資金管理(Money)

FXトレードで勝つためは、手法と資金管理、心理(メンタル)の3つが高いレベルで備わっていないといけません。

3つの中でも一番重要なのは心理(メンタル)だとよく言われますが、個人的に一番重要で一番最初に勉強しておかないといけないのは資金管理だと考えています。

その理由をこれから説明していきます。

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なぜ心理(メンタル)が一番重要だと言われるのか?

なぜ、多くのブログや本で心理(メンタル)が重要だと言われるのか?

それはルール通りにトレードを実行するためです。

仮に1年で口座資金を倍にできる手法を開発しても、実際のトレードでルールを破っていては意味がありません。

素晴らしい手法のはずなのに、検証よりも利益が少ないどころか、マイナスになることだってあります。

ルールを破る理由は心理(メンタル)の影響ですが、主に恐怖強欲の2つの感情がルールを破る原因です。

ルールを破る原因1:恐怖

ルールを破る大きな原因の一つが恐怖です。

損をしているときは「損をしたくない!」という恐怖から、ルールで決めたポイントまで動いても損切りができません。

最悪の場合は強制ロスカットされるまで損切りが遅れることも……

利益が出ているときでも、「これ以上待っていたら逆に動いて損をするのではないか?」という恐怖から我慢ができずに、ルールで決めているよりも利食いが早くなるのです。

恐怖に負けると必ず典型的な損大利小のトレードになります。

ルールを破る原因2:強欲

ルールを破るもう一つの原因が強欲ですが、こちらは恐怖の感情とは逆にトレードに積極的になり過ぎます。

強欲に駆られるとルールでは利食いするポイントまで動いても、「もっと自分に都合よく動くはずだ。もっと大きく稼ぎたい!!」という強欲から、ルールを破って利食いを遅らせます。

さらに強欲の感情が大きくなると、「もっと早く!大きく稼ぎたい!!」という強欲から、自分の口座資金にたいして大きすぎるポジションを建てるようになるでしょう。

利食いを遅らせたり、大きすぎるポジションを持ったときに、相場が自分にとって不利に動くとどうなるでしょうか?

それまでイケイケドンドンだったのに、減っていく含み益、増えていく含み損を見て一気に恐怖が沸き上がってくるのです。

強欲から恐怖の感情に支配されると、今度は損切りができなくなって、最悪は強制ロスカットです。

強欲に駆られると、それまでの勝ち分を帳消しにする一撃退場のトレードをすることになります。

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心理(メンタル)を正常に保つためのスキルが資金管理!

恐怖と強欲の感情からルールを破ることを説明してきましたが、この2つの感情をコントロールして心理(メンタル)を正常に保つためのスキルが資金管理です!

資金管理は資金を守り着実に増やすためのスキルですが、資金管理のルールを決めて徹底することで、自分の心理(メンタル)も守り、感情をコントロールしやすくなります。

「恐怖」の感情をコントロールするためには適切なポジションサイズ

トレードで恐怖を感じるのはなぜでしょうか?

理由はもちろん損をするかもしれないからです。

では、いまトレードしているポジションの大きさが100通貨になったら、同じように恐怖を感じるでしょうか?

おそらく全然怖くないでしょう。

ポジションの大きさが100通貨なら、例え自分にとって1000pips不利に動いても損失は1,000円です。

 

逆に10pips自分にとって不利に動いたら強制ロスカットされるような、大き過ぎるポジションでトレードしていたらどうでしょうか?

心臓はバクバクし、0.1pips不利に動くだけでも恐怖を感じるはずです。

たとえ話から分かるように、ポジションが小さいと恐怖は小さくなりますし、ポジションが大きいと恐怖も大きくなります。

 

適切なポジションでトレードするためには、最初に一回の負けで許せる最大損失額を決めて、次に最大損失額以下になるようにポジションサイズを計算します。

 

適切なポジションサイズでトレードすることで、強い恐怖を感じることなく平常心でトレードできるようになるでしょう。

「強欲」をコントロールするためには2%ルール

強欲の感情に駆られて早く大きく稼ぐために、一回のトレードで大きなポジションを持つと、一回の負けで口座資金の大半を吹っ飛ばすような損失を出すことになります。

ポジションを大きくし過ぎる失敗は、「マーケットの魔術師」に出てくる有名トレーダーも多くしていました。

 

ポジションを大きくし過ぎないためにはどうすればいいのか?

それは一度に取れるリスクの量を前もって決めておくことです。

ボクは一度のトレードで取るリスクは、口座資金の2%以下とする「2%ルール」を徹底しています。

一度に取れるリスクを決めておくことで、無茶な大きさのポジションを持たないようにすることができます。

ポジションの積み増しを考えるときも、すでに持っているポジションが建値で±0で逃げられるか、すでに利益が確定していないと、ポジションの積み増しはしません。

最後に:資金管理はトレーダーにとって命綱

最初に資金管理のルールを決めることで、感情のコントロールがしやすくなることを説明してきました。

しかし、資金管理を勉強してルールを決めても、しっかりルール通りに実行できるかどうかは、やはり心理(メンタル)にかかってきます。

トレードに感情を持ち込むといつだって失敗します。

劇的だとか感情的になってしまったようなトレードは、だいたいうまくいったことがない。

プライドは希望、恐れ、貪欲さと同じように大きなバナナの皮みたいなものだ。

僕の一番大きな失敗は、ポジションに対して感情的になってしまった後ですぐに起こった。

引用元:マーケットの魔術師 p167 エド・スィコータ

 

資金管理はトレーダーにとって命綱です。

資金管理のルールを守っている間は落ちて痛み(損失)はあっても、死ぬこと(退場)はありません。

ルールを守る重要性が分かるようになるまで、何度もルールを破ることになるでしょうが、資金管理だけは徹底して資金を守りましょう。