スイングトレードは数日から数か月間ポジションを持ち続けます。
なので損切り幅はスキャルピングやデイトレードよりも余裕を持たせるのですが、損切り幅が大きい=負けたときの損失が大きい、と考えていませんか?
そう考えていたら、それは間違いです。
適切な資金管理をしてトレードすれば、損失が大きくなりすぎることはありません。
資金管理の基本
資金管理の基本は3つです。
①1回の負けトレードの損失額は、資金の2%以下にする
②損失額を資金の2%以下にするために、許容損失額を計算する
③許容損失額以下になるように、ポジションサイズを計算する
この3つを守れば、1回の負けトレードで大きく損することはありません。
資金管理をしない場合とした場合の例
資金管理のルールを守れば、損切り幅がいくつであっても大きく損することはありません。
逆に損切り幅に応じてポジションサイズを変更せずに、毎回同じポジションサイズでトレードしていたら、1回のトレードで大負けすることになります。
では、資金管理をしなかった場合とした場合の例を作って確認してみましょう。
条件は以下の通りです。
- 資金:100万円
- ドル/円を110円で買う
- 損切りは108円(-200pips)
- 資金管理を無視してポジションサイズは100,000で固定
この条件でトレードして負けた場合の損失はいくらでしょうか?
答えは-20万円で、100万円の20%にあたる大きな損失です。
これが資金管理のルールを守ってトレードしなかった場合です。
資金管理をした場合の条件は、ポジションサイズ以外は同じです。
- 資金:100万円
- ドル/円を110円で買う
- 損切りは108円(-200pips)
- 資金管理のルールを適用して、ポジションサイズは10,000
資金管理のルールを適用したら、資金100万円の許容損失額は2万円以下になります。
損切り幅が200pipsのときに損失を2万円以下にするなら、ポジションサイズは10,000通貨以下です。
このポジションサイズなら負けたときの損失は-2万円となり、100万円の資金の2%以下に抑えることができました。
このようにポジションサイズは損切り幅で決めるべきで、資金管理さえできたら損切り幅がいくつでも問題ありません。
スワップポイントには注意する
一つ注意しないといけないのは、スワップポイントです。
持ったポジションがスワップポイントを支払う側だと、ポジションを長く持つほどマイナススワップが貯まるので、その分だけ損失が増えます。
しかし逆にスワップポイントを受け取る側だと、ポジションを長く持つほどスワップポイントの分だけ負けたときは損失が減り、勝ったときは利益が増えます。
スワップポイントは売買差益と比べたら小さいですが、長くトレードを続けるなら小さくても積もり積もってトレードの成績に大きく影響します。覚えておきましょう。
損切り幅が大きい分、利幅も大きく取る
損切り幅が大きい=損失も大きい、という訳ではないことを説明してきました。
しかし損切り幅が大きいと、それだけ利幅も大きく取らないといけません。
損切り幅が200pipsなのに利幅が100pipsで利食いしていては、損したときの半分しか利益が取れません。(※損失が1万円なのに、利益が5千円)
勝率にもよりますが、損小利大のトレードを狙わないと最終的には損失のほうが大きくなります。
スイングトレードをするときは損切り幅以上の利幅が取れるかを考えて、最終的にトレードをするか決めます。
損切り幅が大き過ぎて、それ以上の利幅が取れそうにないなら、そのトレードは見送るのもいいでしょう。