スキャルピングやデイトレードでは、経済指標の発表前にはトレードはしない方が良いとすすめられています。
しかしスイングトレードでは、経済指標発表があってもなくてもトレードします。
その2つの理由と1つの注意点をお話しします。
経済指標を気にしない2つの理由
1.値動きが気にならない
経済指標が発表されたときは、値動きが大きくなる傾向があります。
スキャルピングやデイトレードでは損切幅を小さくしやすいので、指標発表時の乱高下で損切りされる可能性が高まります。
また損切りされたあとに、損切り前の価格まで戻って悔しい思いをすることも多々あります。
スイングトレードでは利幅や損切幅を大きくとるので、指標発表程度の値動きでは損切りだけされるという可能性は小さくなります。
指標が発表されて、保有しているポジションに不利な方向へ値が動けば最悪損切に引っかかるだけですし、有利な方向に動けばラッキーぐらいの気持ちで構えていられます。
2.スプレッド拡大の影響を受けづらい
経済指標が発表されたときは一時的にスプレッドが拡がります。
これはFXのシステムでは仕方ないことで、どの会社で取引してもある程度のスプレッドの拡がりは覚悟しないといけません。
スイングトレードは他の手法と比べて損切幅を大きくとるので、一時的にスプレッドが拡がっても、拡がったスプレッドのせいで損切りに引っかかるということは少ないです。
1つの注意点
1.約定がスベる(スリップページが発生する)
スイングトレーダーが経済指標発表前に注意しないといけない点が一つあります。
注文を入れた価格と為替レートが近い場合です。
指標発表時は価格が急激に動きます。
そのときに約定すると、注文をした価格と大きくスベって約定される(スリップページが発生する)可能性が高いです。
そしてスベって約定された価格は、ほぼ間違いなく自分にとって不利な価格です。
スリップページの対処法
スリップページを防ぐには、経済指標発表前に注文を取り消しておくか、スリップページの許容値を設定しておきましょう。
スリップページの許容値を設定しておけば、注文した価格から設定以上にスリップページが発生した場合、その注文は約定されません。
許容スリップページの設定は、FX会社によってできる場合とできない場合があるので、自分が取引している会社のソフトを確認してみてください。
まとめ
スイングトレードでは、基本的に経済指標発表があってもなくても関係なくトレードをします。
しかし経済指標の発表前に新規注文が入りそうなら、注文価格と約定価格のズレが大きくなる場合があるので注意してください。