FXトレードで損切りをしない人間は勝てませんが、損切りばかりでも勝てません。
ボクも昔は損切り貧乏に苦しみましたが、今は何とかトントンぐらいにできています。
そんなボクの過去の経験から損切り貧乏になる原因と、すぐにできる対策方法を教えます。
損切り位置が近すぎないか?
一回のトレードで得られる利益よりも、損失のほうが大きくなる損大利小のトレードは論外です。
しかし損小利大のトレードをしようと、損切り位置が近すぎてもダメです。
ボクが過去に使っていた手法では、建値から根拠なく10pips離したところに損切りの逆指値注文を入れてトレードしていました。
損切り位置を近くに置いていた理由は2つあります。
- 損切り位置を近くにしたら、それだけポジションサイズを大きくできる
- エントリーした方向に値が動いたら利益が取りやすい。
理由1の「ポジションサイズを大きくできる」というのは、別の記事に書いていますがポジションサイズは損切り幅をもとにして決めるからです。
理由2は損切り位置が近いほど、エントリーした方向に値が動いたときに小さな利幅でも大きな利益が取れます。
損切り幅が10pipsなら30pipsを取っただけで、リスクリワードが1:3になります。
しかし現在この手法は使っていません。
なぜかって?
それは……勝率が悪すぎたから
損切りを近くに置くと、それだけ勝率を犠牲にしないといけません。
このとき使っていた手法の勝率は20%以下でした。笑
これだけ勝率が悪いと、リスクリワードは1:4以上必要になります。
が、それだけ大勝する確率は低いのでこの手法はボツになりました。
損切り位置を近くに置き過ぎないことはもちろんですが、根拠のあるところに損切り位置を設定することも大事です。
- 損切り位置を近くに置き過ぎない
- 根拠を持った値に損切りを置く
ローソク足が確定する前にエントリーしていないか?
損切り貧乏から脱出するためには、無駄なトレードを減らすことも重要です。
あなたが現在やっているかもしれないことで、簡単に改善できることがあります。
それはローソク足が確定する前にエントリーしないことです。
どの時間足を使ってトレードするかは人それぞれです。
1分足以下のローソク足を使ったスキャルピング。
5分足や15分足、または1時間足を使ったデイトレード。
日足以上の足を使ったスイングトレード。
しかしどの時間足を使ったトレードでも、絶対にローソク足が確定する前に注文を入れてポジションを持ってはいけません。
例を出すと、あなたは1時間足でデイトレードをしています。
ある日の1時間足を見ていて、長い上ヒゲを付けているローソク足を見つけました。
上ヒゲの長いローソク足は、売りの強力なシグナルです。
それを見たあなたは売りでエントリーしようと考えますが、1時間足が確定するにはまだ30分ほどの時間があります。。
「ローソク足が確定するまで待っていたら、その間にもっと下がって今よりも不利な値でエントリーすることになるかもしれない」
そう思ったあなたは1時間足が確定する前に、成行で売り注文を入れて売りポジションを持ちました。
その後どうなったでしょうか?
なんと売りでエントリーしてから上昇して、上ヒゲのついた陰線だったのに1時間足が確定したときには、上ヒゲが消えて陽線になっていました。
この時点で売りを入れた根拠(上ヒゲの長いローソク足)がなくなったので、損切りしないといけません。
例のようにローソク足が確定する前に先走ってエントリーすると失敗します。
もちろん例の時点で売り注文を入れて、そこからさらに下がるパターンもありますが、多くは例のように失敗するパターンがほとんどではないでしょうか?
ローソク足が確定する前にエントリーすることが多いという人は、いままでのトレードを振り返って、確定してから注文を入れていた場合どうなっていたか確認してみてください。
- どの時間足でトレードしても、ローソク足が確定してから注文を入れる
エントリーの注文を逆指値で入れているか?
手法にもよるでしょうが、ボクは基本的にエントリーの注文は逆指値注文で入れています。
これも無駄なトレードを減らすのに効果的です。
逆指値ということは、買いの場合は現在値よりも高い値で、売りの場合は現在値よりも安い値でポジションを持つことになります。
これだとわざわざ不利な値でポジションを持っているだけのように見えます。
なのにわざわざ逆指値注文でエントリーする理由……
それは力強い流れがでているときにエントリーしたいからです。
買いのシグナルが出たときに成行注文、または少しでも有利なところでエントリーしたくて、現在値より少し下がったところに指値注文を入れてエントリーしたとします。
しかしエントリーした後、それ以上は上昇せずに下がって損切りになった。
こういったことはFXトレードをしていたら誰もが経験しているでしょう。
このときに逆指値注文で現在値よりも高い値で買い注文を入れていたら?
損切りとなったトレードを一つ減らすことができたでしょう。
例の買いシグナルが本物だったなら、さらに上昇して不利な値でエントリーしても問題ないぐらいの利幅が取れます。
逆指値注文でエントリーすることは、無駄になっていたトレードを減らしつつ、勝率の高いときだけトレードする可能性が高まります!
この方法が効果的かどうかは自分の使っている手法にもよると思うので、過去トレードを振り返って検証してみてください。
- エントリーは逆指値注文ですることで、勝率の高いときだけトレードできる
最後に:損切り貧乏を克服するには、適切な損切り位置と無駄なトレードを減らすこと
損切り貧乏を克服するには、適切な損切り位置を見極めることと、ムダなトレードを減らすことが重要です。
この記事の方法を過去トレードに当てはめてみて、検証してみてください。