2016年に公開された映画「マネーモンスター」
この映画を観れば、他者からの情報だけで投資(またはトレード)することが、どれだけ間抜けなことか分かります。
マネーモンスターのあらすじ
人気投資情報番組「マネーモンスター」
番組の司会者を務めるリー・ゲイツは視聴者を引きつけるトークと、派手な演出で株価予想を繰り広げていた。
ある日番組で大絶賛し投資することをススめていたアイビス社の株が大暴落!
番組の情報を信じ、投資した男は全財産を失った……
そして男は配達業者を装って放送局に侵入し、番組を乗っ取った!
リーに爆弾付きベストを着せて局内の人間を人質に取り、男はたった一つのある要求をした。
「なぜアイビス社の株は暴落したのか教えろ!」
ここに生放送中のマネーモンスターを乗っ取った劇場型犯罪が幕を開ける。
マネーモンスターのネタバレ感想
マネーモンスターはエンタメ性の強いサスペンス映画となっています。
金融系の映画は金融用語の知っていないと面白くないことが多いです。
ですがマネーモンスターの舞台は生放送中の番組であり、登場人物が番組のスタッフと司会者、番組を乗っ取った犯人がほとんどなので、金融系の専門用語はセリフであまりでてきません。
なので金融系の知識がそれほど無くても、楽しく観れる映画ですよ。
過激な表現で株価情報を提供する「マネーモンスター」という番組
事件の舞台となるマネーモンスターという番組は、司会者リーの軽妙なトークと派手な演出で視聴者にウケています。
事件の原因となったアイビス社の株のことは「銀行預金よりも安全」と言って投資をススめています。(そんなことありえないですが……)
日本で個別株についてこれだけ派手に買いと明言するような番組があったら、問題になるでしょうね。
ちなみにアメリカでは「Mad Money」という、マネーモンスターに似た番組があるみたいです。
番組の情報を信じて全財産を失った男、カイル
「銀行預金よりも安全な株」というものは絶対にありません。
が、こういった情報を信じてしまう人は、現実にもいるんでしょうね……
番組を乗っ取ったカイルもその一人です。
カイルは番組の情報を信用してアイビス社に投資した全財産6万ドル(日本円で約650万円)を、謎の大暴落によって失いました。
他者からの情報で投資(またはトレード)するとロクな目にあいません。
現実でも他者からの情報だけで投資すると失敗します。
投資、トレードをしている人は、カイルを反面教師にしたいですね。
アイビス社の大暴落
そもそも事件の原因はアイビス社の株が謎の大暴落(一日で8億ドルの損失)をしたことですが、現実でもこういったことがあります。
そういった意味では映画のなかのこととはいえ、カイルのことは他人事と笑えませんでした。
しかも意図的に暴落は起こそうと思えば、起こせますからね。
映画でもアイビス社の株が暴落したのは、事故でもバクでもなく、不正な操作だったことが明らかになります。
最後に
エンタメ性の強い作品にしながらも、現実でも起こりえる設定を使っていて楽しめました。
投資家やトレーダーでまだ観ていない人は、娯楽作品としてだけでなく、一つの教訓として観れますよ。