映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」感想-バブルは繰り返す

映画

世界的金融危機の引き金となったリーマン・ショック。

リーマン・ショックにより日本も長い不景気に苦しむことになりますが、世界経済破綻を予見し大金を稼いだ男たちがいました!

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「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のあらすじ

サブプライム問題に始まり、アメリカを代表する投資銀行リーマン・ブラザーズが倒産する事態にまでなった未曾有みぞうの金融危機。

当時の大手銀行やメディア、政府までもが見抜けなかった世界経済の破綻を予見し、大金を稼ぎだした男たちがいた!

彼らはどうやって世界経済の破綻を予見し、どのようにして大金を稼ぎだしたのか……

これは実話に基づいた物語。

金融用語を知らないと話が全然わからないので、ちょっと簡単に解説

映画では聞き慣れない金融用語がたくさん出てくるので、映画を観る前に予備知識がないと全然話が分かりません。

ボクはこの映画を2回見たのですが、正直1回目は全然理解できないまま映画を観ていました。笑

 

YOUTUBEにリーマン・ショックのことを解説してくれている動画があったので、こちらの動画を見たら、ある程度映画の内容が理解できるようになります。

 

紹介したYOUTUBEの動画以外でも、同じリーマンショックを題材にしたドキュメンタリー映画「インサイド・ジョブ」があります。

こちらの映画を観てからの方が、マネー・ショートの物語を理解しやすいです。

 

紹介した動画に頼りっぱなしなのは恥ずかしいので、映画に出てくる金融用語を簡単に解説しておきます。

【映画に出てくる知らない金融用語】

●モーゲージ・・・
モーゲージとは英語で抵当、抵当権という意味。住宅を抵当に入れてローンを借り、返済ができなくなると家を差し押さえられる。

●モーゲージ債・・・
上記のモーゲージ(住宅ローン)を担保にして発行される債券。債券化されたモーゲージは金融市場で自由に売買できる。

●サブプライムローン・・・
信用度の低い借り手向けのローンのこと。

サブプライムローン問題モーゲージ債に、貸し倒れるリスクの高いサブプライムローンを組み入れて、投資家やヘッジファンドに売りさばいたことが原因で起こった。
貸し倒れるリスクの高いサブプライムローンが問題にならなかったのは、当時は住宅価格が上昇し続けていて、ローン返済できなくなっても住宅を売却すれば支払った利息以上の利益が出た。
しかし、住宅価格が落ち始めると、一気に貸し倒れが発生することに・・・

 

●CDO(債務担保証券)・・・
モーゲージ債や車のローン、カードローンなどの債券を一緒くたにして商品化したモノ。

CDOにする理由は、リスクが高いと格付けされて売れ残ったモーゲージ債を、別の商品にして格付けし直して売るため。
CDOの中身はほとんどがサブプライムローンをもとにしたリスクの高いモーゲージ債なのに、格付け会社は適当な審査で最高評価(AAA)を付けていた。

 

●CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)・・・
企業や国などの破綻にかける保険。一定の保険料を支払う代わりに、保険をかけた対象がデフォルト(債務不履行)したら保険金を受け取れる。
映画ではCDSを使ってモーゲージ債の暴落に保険をかけて大金を稼ぎだした。

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のネタバレ感想

盲目とウソの金融市場

リーマン・ショックが起こった原因、それは盲目的な信頼と金融市場のウソでした。

住宅市場は安全と盲目的に本気で信じていた銀行や投資家、ヘッジファンド。

クズだと知りながらもうかるという理由で、利益率の高いサブプライムローンのモーゲージ債、CDO売り続けた銀行。

仕事を増やすために、銀行の希望通りに格付けする無意味な格付け機関。

そんな欲におぼれた愚かな人間たちの姿が描かれています。

当時のウォール街にいた人間が半分でも、ウソをウソと見抜ける人間、倫理観を持った人間がいたらリーマン・ショックは起こっていなかったのかもしれません。

「華麗なる大逆転」とはほど遠いほろ苦い最後

世界経済の破綻にかけた彼らは「無謀な投資」だと責められ、笑われても、最後には歴史の通り金融市場が破綻して大逆転!莫大な金を稼ぎました。

しかし、その逆転劇は映画の副題である「華麗なる大逆転」のような、華々しいものではありません。

この投資で稼いだ金は多くの人の不幸の上に手に入れた金。自分たちが世界経済崩壊の原因を作ったわけではないですが、どこか苦い思いをしていたように見えました。

こういった最後なら原作のノンフィクションである「世界経済の破綻に賭けた男たち」のほうが合っていたように思います。

まとめ:リーマン・ショックが起こるまでを追体験できる映画!

なぜリーマン・ショックは起こったのか?

当時中学生だったボクには全然分からなかったですが、こうして映画を通して追体験したことで、その一端を知ることができました。

ボクもFXをしているので、盲目的なバカにならないよう、定期的に見返したくなる映画です。

おまけ:バブルは繰り返す

この記事を書いている現在(2020年3月12日)、新型コロナウイルスによる経済の悪化が表面化してきたことで、日経平均は2万円を割り、アメリカのダウ平均は史上最高値から20%近く暴落しています。

リーマン・ショックとは形が違いますが、これから長く続いてきたアメリカの好景気が一度終息するかもしれません。(そうならないことに越したことはないですが)

今回に限らずこれからもバブルは発生と崩壊を繰り返していくのでしょう。

本格的にバブルが崩壊するとしたら、リーマン・ショックのときの反省を活かして、少しでもマシな選択をしたいところです。