ローソク足やカギ足など、チャートの種類には数多くあり、TradingView(トレーディングビュー)にもメジャーなものからマイナーなものまでそろっています。
ですが別の種類のチャートを同じ画面上に同時に表示するこはできません。一つの例外を除いて。
例外とは、ラインチャートだけは他のチャートと同時に表示することができます。
その方法をいまから紹介していきます。
ラインチャートと別のチャートを同時に表示する方法
1.チャートを選択するときに、ラインチャート以外のチャートを選択する。
2.インジケータの選択画面から、MA(移動平均)を選択する。
3.チャートに表示した移動平均線の設定を「期間:1」「ソース:終値」にする。
4.自分が見やすいようにお好みで移動平均線の色、線の太さを変える。
以上でラインチャートと別のチャートを同時に表示することができます。
ラインチャートは終値だけを記録したチャートです。
移動平均線は一定期間の終値の平均を表示するインジケータなので、一定期間を1にして当日の終値のみを記録するようにすれば、ラインチャートと同じ動きをするようになります。
ラインチャートを表示するメリット
ラインチャートは情報量が少ないので、正確なチャート分析には向いていません。
しかしラインチャートは、その他のチャートでよく見られるダマしや、多すぎる情報量に惑わされずに、トレンドを判断するには適しています。
一つ例として、下のチャートは2019年6月下旬~7月上旬ごろのポンド/円のローソク足チャートです。
ローソク足だけを見ると、しばらく続いていた下降トレンドが緑色のサポートラインで下げ止まっています。
サポートラインから下ヒゲを付けたローソク足で何度も反発しているので、短期的にしろ長期的にしろ、ここで下降トレンドが終わって大きく上昇しそうです。
では、同じ期間のラインチャートを確認してみましょう。
ラインチャートを確認したら、サポートラインで下げ止まっているのは同じですが、終値は安値を更新し続けていて、右肩下がりのチャートになっています!
これはローソク足だけを見ていたら気づけなかったことです。
その後のチャートは7月15日にサポートラインをブレイクして、大きく下げていきました!
結果としてローソク足の下ヒゲはダマしとなったのです。
ローソク足を確認したときに「ここで下げ止まって上がるかもしれない…買いだ!」と判断するのは決しておかしくありませし、実際に上昇していた可能性もありました。
しかし、このときラインチャートを確認して終値が安値を更新し続けていたのを発見できていたら、「終値は下げ続けているから、まだ下降トレンドは終わっていない!」と判断できていたかもしれません。
このように「情報量が多すぎて何を基準に判断したらいいか分からない」「考えることが多すぎて迷ってしまう」というときは、ラインチャートを確認してシンプルに終値だけを見てチャート分析してみるといいでしょう。
最後に:インジケータとチャートを非表示にする方法
最後に画面に表示したインジケータとチャートの表示と非表示を、簡単に切り替える方法を紹介します。
非表示にしたいインジケータ、またはチャートにカーソルを合わせる(アプリ版ならタップする)と、目玉のマークがあらわれます。
目玉のマークをクリック(タップ)すると、表示と非表示の切り替えができます。
どちらか一方だけを表示したいというときは、この機能を使ってください。