みなさんはチャート画面にどれだけのインジケータを表示していますか?
ボクは過去に多くのインジケータを表示させて、勝率の高いトレード手法を作ろうとして失敗しました。
いまではチャート画面も取引手法も、できるだけシンプルした方がいい結果が出ると知っています。
その経験からチャート画面はスッキリさせたほうがいい理由を説明します。
理由1:チャート画面が見づらい
まずはボクが過去に使っていたチャート画面を見てください。
どうですか?
めちゃくちゃ見づらくないですか?
このチャート画面には4種類のインジケータが表示されています。
- 移動平均線(短期・中期・長期)
- ボリンジャーバンド
- MACD
- ストキャスティクス
これだけ画面に表示したら、ごちゃごちゃして何を見たらいいのか分からなくなります。
理由2:売買シグナルが矛盾する
インジケータを複数表示させたら、売買シグナルの矛盾が多発します。
例えば「ローソク足は上昇トレンドだ。だけどボリンジャーバンドの+2σのバンドに値が到達しているから売られるかもしれない。だけどMACDは買いのシグナルだ。しかしストキャスティクスは売りシグナルだ」
と買いだ、売りだとそれぞれのインジケータの売買シグナルが矛盾します。
そうなると買いと売り、どちらのシグナルを優先させればいいか分からず、結局どちらにも注文を入れることさえできません。
複数のインジケータを使って、すべての売買シグナルが合うことは確かにあります。
しかしそんなことはインジケータの数が多くなるほど珍しくなり、そのときを待っていたらトレードの機会はほとんど無いでしょう。
理由3:取引手法が複雑になる
インジケータが増えるほど、取引手法は複雑になります。
取引手法が複雑になると、トレード前の確認事項が増えます。
人間は考えることが増えるほど、ミスをする確率が高くなります。
理由2の売買シグナルの矛盾も考えたら、余計にミスをしやすいでしょう。
複雑化したら一度ローソク足だけにする
チャートが複雑化したら、一度すべてのインジケータを消して、ローソク足だけでトレードしてみましょう。
チャートの基本はローソク足です。
人によってどのインジケータを使うかは違いますが、ローソク足またはそれに類するものを使わずにトレードをする人間はいないでしょう。
ローソク足のみを使った取引手法を考えることで、今まで見落としていたローソク足からのシグナルが分かるようになります。
インジケータはあくまでも補助的なものだということを忘れないでください。